自分のエゴについてちょっと考えてみた
10月30日
風邪が治らない。今月末に公演があるので、はやく治したい。
最近はその今月末の公演のことが頭を占めている。末といってもあと3週間しかない。稽古はゲネ入れてあと3回。瀕死の状態だけど、やっと全体の流れが掴めてきた気がしている。
今回は外部出演だけど、良い意味で色々なことに取り組めているし、楽しめている。
宣伝美術やら音響やら、今までやる機会がなかったけど、勉強になりました。
自分は普段意見をあまり他人に言わないタイプ、と思っているのだが、案外そうではないのかもしれない。
それでも基本的に自己主張をあまりしない人間だとおもう。でも、一見隠れているエゴはあるかもしれない。
人にマイナスな感情をほぼ伝えたこと経験がない。伝えないようにしている。
伝えるのが面倒なんじゃなくて、自分が傷ついた分は自分だけの糧にしたい気持ちが大きいのだと思う。
今は全然生きやすくなったけど、それでも10代20代に経験した、それとたまにうける自分の傷が、他人のちょっとした痛さ辛さを拾ってくれるものだと思うし、だからこそ表現の上でそのひとたちの痛みを自分がいちばん深く映したいと思っている。つくづくアホなエゴだと思う。今回の作品のテーマが「エゴ」だということなので、まとめた。
今回の作品のもう一つのテーマにシベリウスの「悲しきワルツ」がある。
「クオレマ」という戯曲も初めて知りましたが、今回の出演作と似ている。
11月12日
先週誕生日を迎え、アラフォーになった。
ブログを全然書けていない。最近働いて寝てちょっと稽古しての毎日だけど、普段感じることってもっと沢山あるし、そういったことを残していくために開設したので、もっとこまめに開かねばと思う。
最近稽古の関係で60オーバーの方たちと話す機会が多いのだが、皆さん「60を過ぎても変わるのは肉体で、精神は14の頃から変わっていない」と仰るのだが、そういうものなのだろうか。
たしかに言われてみれば、大人になったり最近になってわかったことも沢山あるけど、それって知恵とか術だわな。14のとき、自分が35になったところなんて全く想像しなかったけど、あのころから好きな曲は今もずっと聞いているし、ウォークマンに入っている。そう考えると自分自身の根っこは変わってないのかもしれない。喜びも悲しみも全て後ろにして、これからもひた走ろうと思う。
ソウル滞在3日間
16日の公演が終わってから一度ソウルに行ってきました。3泊して大学路(テハンノ)、仁寺洞(インサドン)、梨花洞(イファドン)あたりを急ぎ足で回ってきました。
3日間もあればゆっくり出来ると思っていたのですが、夜に観劇するとなると意外と時間がなく・・・あと昌徳宮とか回ったりして意外と時間がかかり。結果慌しかったです。
でも韓国でこんなに観劇できたことはなかったので良かったです。大学路はミュージカルが多いイメージでしたが、来てみるとガンガン普通(?)の芝居を見れて良かったです。
事前に調べた情報だと商業系のミュージカルしかなかったのですが、その中で『ロッキーホラーショー』は大好きなので、ちょっと見てみたいかもと思ったり・・・、結局見なかったのですが爆 演劇が身近にある生活、いいですね。もっと早く、若い頃に来てみたかったなと思ったりもします。
あとはソウルの作家さんにお会いして、ご飯食べておしゃべりしてきました。家にも泊めてもらい・・・汗
スンデのステーキ、中も野菜多めで美味しかったです
ソウルではコプチャンが有名らしいですがこれはマクチャン(牛)、はじめて食べました
作家さんのお家は梨花洞のすぐ近くだったので、お散歩も楽しかったです。
ソウルって土地の高低差がめちゃありますね、知らなかった
可愛い外観、素敵な色づかいの建物が多くて楽しい
最終日は雨だったのが少し残念
下は梨花洞のパン屋さん「ナポレオン」 地元の人たちには古くからある有名なお店だそう。パンの種類も充実してました。
最終日は午前中しかなかったので、明洞のcoinカフェでまったり。
釜山に帰ると何故か落ち着いている自分がおり・・・、慣れるもんですね笑
一つ目の公演が終わりました
全く更新できていません、他の記事も読めていません
日本のニュースも殆どチェックできていない・・・どっぷり韓国生活に浸かっています。
無事に16日の楽日を終え、一つ目の公演が終了しました。
初めての無言劇でしたが、今回の公演で 自分の声によって広がる感覚が、思っていたよりも大きな指針になっていることを痛感しました。芝居をやっていて、あまり言葉で意思表示することが好きではないし、言葉を発すること以外の方法で表現したいとよく思うのですが、軽い息や呼吸で声によるものと同じような感覚をまわすことがなかなか・・・今後の課題です。あと、内面と外面への意識のバランスも、ちょっとの違いでこれだけ大きく変わってしまうのかということも、お客さんとの空気感でよく分かりました。
終演直後はあまり自分の中で消化しきれていませんでしたが、ふりかえってみると自分が目指している表現や、自分が劇団で訓練をやっている理由が、この公演を通して改めて明確なものになったと思います。
今後も急がず弛まず、精進できればと思います。
舞台写真を、と思ったけどない・・・
その代わりに。「俳優倉庫」という、韓国公演でいつもお世話になっている方々の劇団の公演でした。3人芝居で、一時間半ずっと転換なしの作品だったのですが、お洒落な舞台美術と良質な芝居にただただ感嘆。。。小劇場でこんな芝居を見たのははじめてだと思います。
釜山1、2日目
釜山に到着しました。
いつもの釜山公演なら、時間がないので到着してすぐ劇場の仕込みが始まるんですが、今日は稽古場の確認だけで終わり、夜は自由時間に。みんなで南浦洞へ。
全回の滞在では1度しか外食がなかったので何か新鮮。
ポッサム好きですが、これは牛肉のもので初めて食べました、55,000ウォン位?
旅公演の初日がこんなにのんびりしていたことがないので、時間ができてもあまり羽を伸ばす気になれなくて、国際市場の方を少しぶらぶらしてから戻りました。小心者です。
久しぶりに来てみると目新しいお店もちょこちょこ見かけました。このショップも去年はなかったはず…、
2日目は夕方まで稽古後、チャガルチ市場へ。
お肉(牛の血合い)の鍋?と、豚の皮
韓国の飲み会を久々に思い出しました。
稽古が芳しくないので、そちらも良い報告が出来るように頑張りますね。
皆様も良い1週間をお過ごしください。
空がこんなに青すぎると
すっかり秋めいた空を見て。この時期はandymoriが聴きたくなる。
ここ最近 後輩の稽古やら高校野球やら、若い人を特別見ることも多かったからなのか、高校生の頃を思い返した。
ひとことで言えば、陰鬱だった。嘘で塗り固めたような日々っだったように思う。
退屈でもなく、かといって大きな波乱もない毎日なのに、その何でもない日々がめちゃくちゃ苦しく、しかし笑ってごまかすしかない毎日。自虐的になり孤独になり、行き場も見つけられず、ひたすら己の無力さを味わった時間だった。
そうやってどうにも出来ずに、落ちきれないところまで落ちきると楽になった。そこから浮き上がって、また沈んで底に落ちて、を未だに繰り返して未だにヒーヒーいっている。
こうして思い返してみると、生きるほど困難は深くなったり広くなったりするもので、世の中じつに上手いことできている。大学に入ってから映画や音楽へ逃げ込む術を覚えたけど、高校生の時分にそれが出来ていたら少しは変わっていただろうか。
と、ここまで書いておいてあまりにも青臭くて湿り気満載なので、違った話題も。
あのころ夏の曲といえば、TUBEの傷だらけのheroだった。分かる方はきっと同郷のはずだ。奇跡的に共有できる方がいたらうれしいです。